【エンジンチューニング】st600 yzf-r6 考察 メタルから

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これらは今まで使用していたコンロッドメタルです。

表面の損傷から考察します。

油温、油圧、回転数、クリアランス、オイルの粘度、どこで損傷したのか、コースのストレートエンド?コーナーの立ち上がり?

今のところ組立て時のパーツの状態等や数字(クリアランス等)から仮説を立て検証しています。一人で考えるだけではなくオイルメーカーのエンジニア等からも意見を聞きます。

走行時のマシンの動きだけではなく、エンジンの中で何が起こっているのか知る為にも、ロガーを開発しています。

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【エンジンチューニング】st600 yzf-r6 メタル合わせ

トップ営業内容レーサー製作エンジンチューニング>st600 yzf-r6 メタル合わせ

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YZF-R6のエンジン、メタル合わせについてです。

工業製品ゆえの大きい交差を小さくします。メタルの厚さは均一では無い為、測定個所は必要に応じて何か所か計測します。

メタルは必要数を入手します。
このエンジンは二度目の組立て直しなので各ジャーナルに使う厚さは記録しています。
必要な厚さのメタルが今回入手した物で揃わない場合、在庫から選びます。

選んだメタルをケースとコンロッドに空組みし内径をボアゲージで計測し寸法が揃うまでメタル変更を繰り返します。

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【エンジンチューニング】バルブシート修正

トップ営業内容レーサー製作エンジンチューニング>バルブシート修正


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新車から加工します。

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【修理・メンテ】GPZ900R エンジンオーバーホール

トップ日記>修理・メンテ>GPZ900R エンジンオーバーホール

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GPZ900Rのエンジンオーバーホールです。

外装はお客様自身でかなり手を入れて作り上げています。

来店時の相談内容は、煙を出す原因について。

エンジンを開けるまでに、試乗をしながら状態を確認しキャブ(MJN)の調整をしながら何度かの打ち合わせ後に実施することになりました。

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オイル上がりと判明したのは目視と計測後です。0.1mm以上のクリアランスに広がっていました。

ガイドの状態は触診後もオイル下がりよりも上がりの方が問題と判断し2サイズオーバーの純正ピストンで対処することに決定しました。

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この際、排気量を上げることも検討しましたが、まず基本的な作り込みをしっかりすることをお勧めしバランス合わせとメタル合わせ(クリアランス管理)、フリクション低減の作業を施工することに。スープアップはその後で改めて検討します。

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Dpp_2864メインジャーナル内径計測

Dpp_2866コンロッド内径計測

Dpp_2867メタル厚さ計測

Dpp_2877メタル合わせはマニュアルの色合わせでなく、数字で管理します。

Dpp_2859コンロッド・ピンの焼きつき。両方交換しました。

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Dpp_2862あたりが強く良い時期にエンジンを開けました。

Dpp_2868ロッカーアームの当たり面

Dpp_2869ポート形状の修正前

Dpp_2870加工後。シートリング下の形状を整えます。

Dpp_2872シート修正前

Dpp_2871シート修正中

Dpp_2873シート修正後

Dpp_2874エンドギャップ点検

Dpp_2878コンロッドボルト締め付け

Dpp_2879下から覗いたところ。以前、新品ヘッドから水漏れ(ヘッド面のス穴から)が有り、ピストンの裏からクーラントが滴る画はショッキングでした。

新品を含めて、パーツは素材と考えています。点検をしてその機能を考慮し必要な場合は追加工してから組み付けるものもあります。

今回のバランス合わせは、YZF-R6、CB1300の作業と同様です。フルバランス加工をした場合(ニンジャレーサーZ750S)ではバランサーキャンセルが可能です。(Z750Sはバランサーは付いていませんが。。)

次回は。YZF-R6(筑波コースレコード2010年/全日本ST600) GSX1300・隼(2000年型、10万キロ) SRX250(T.T.MOTO もて耐レーサー)のエンジン分解作業を御紹介させていただきます。


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【メタル合わせ】

トップ営業内容>メタル合わせ

去年、全日本茂木rd.のテストまで使用したYZF R6のエンジンオーバーホール中です。

今回は全バラにしましたが交換部品は最低限の部品のみです。

そのひとつにメタルがあります。

現状の確認とオーバーホールの目的のためにはマニュアル通りのメタル選択では納得できる数字になりません。
(疲れているエンジンゆえ。。)

この作業はオプションになります。

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【全日本ロードレース選手権・茂木 10月17・18日】

トップ修理・メンテ>全日本ロードレースST600・茂木rd.

D;REX 豊田浩史選手の今年2度目になる、ST600へのスポット参戦です。レースの模様は

イケチの空冷ドカティでレースに出たい
あらいのあそびば

で。。ここでは作業について。

決勝前のテストでは4月の筑波rd.と同じ車体とエンジンを使用しました。

〇車体はフォークオイル交換、RサスO/H、ステム、スイングアーム、リンク回りを分解点検して部品交換やグリスアップを。

〇エンジンはヘッドのみを見直すことに。腰下は様々な作業が必要になることが想像されるため今回も、あえて見ないことに。。

ヘッドの見直す点は、シートとバルブの当たり幅。4月の筑波の時に比べて、時間と気をつかったポイントです。

この仕様でテストを走らせ59秒台に。

テスト内容は、タイヤ・サス・ブレーキ・オイルなどなど。全日本のテストを十二分に堪能できました。

テスト終了後、走行2時間のR6ベース車をTカーとして使わせていただけることになりました。

Tカーも腰下は手をつけずヘッドのみを調整することに決めてヘッドの点検。新車時のシートはこんな感じです。これを実戦仕様にチューンニングします。
内容は、シート幅修正・バルブタイミング調整・タペット調整などです。
1手を入れる前のシート。


初めてこのエンジンを走らせたライダーの感想は 「スムーズ。」で、57秒!
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多気筒エンジンではバランスと同調が大事。と改めて感じました。

茂木ラウンドではいろいろなテストができました。まだ速くなる要素を残しての結果ですので来年も楽しみです。

Tカーを提供してくださった、M様。本当にありがとうございました。

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全ての作業終了後に、GP250を観戦するD;REXの面々。。


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【全日本参戦マシンの作業】’08 ヤマハ R6

トップ修理・メンテ>全日本参戦マシンの作業 ’08 ヤマハ R6

遅くなりましたが、全日本選手権とエリア選手権についてご報告です。

レースの様子は監督Dr.araiさんに詳しいとして車両に施した作業について。。。

エリア選手権は足回りのセッティングに作業を費やしました。

リアのレートを見直したり、フロントの組み直しをしライダーの乗る時間をとにかく多くしました。

全日本では速度の落ちてきたエンジンをなんとかしようとスケジュールの調整に入り、
全バラではなく、ヘッドのみを見直すことにしました。練習の合間を縫っての作業になるのも理由の一つ。

現状を確認するため、バルタイの点検からスプリング・バルブ・シートの当たりを隅々まで点検。
ヤマハの本気が垣間見えるエンジンでした。

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カーボンを落としてシートの修正。当たり位置と幅を、う~んと悩み今後の分解頻度を考慮にいれて決定。

バルブタイミングはレギュレーション上加工しての調整ができないため、ボルトと取り付け穴のガタの範囲で、
最善の角度に調整しました。

バルブクリアランスは狙った数字の±0.01mm。

他にバルブ関係の組み付け方に、新しい試み中。次に分解したときに結論が出ます。


仕上がりは2ヘヤからの立ち上がりでチェック。なかなかでしたっ。

遠慮がちにマシンを見ているのは、親子です。間違いない。。

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【フルバランス&フリクション低減加工】

トップ日記>Z750('05ZR750)エンジンオーバーホール

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カワサキ Z750(’05ZR750J)のエンジンオーバーホールを兼ねて、

ピストン・ピン・コンロッド・クランク

のバランス、(コンロッドは重心位置を合わせます。ここが大事で、こだわっているところです。)、フリクション低減加工、WPC加工を実施させていただきました。

街乗り中心(サイトー号のRVF400はサーキットと街、半々でしょ?)の車両に施すのは初めてです。

完成後、店主がシェイクダウン。

オーナー様へ納車時、説明する前にまず乗って感じてもらいました。

一時間強、20キロ以上乗って感想をお聞きしました。


この作業は、メーカーが考えた設計値に近づける作業です。


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【作業内容】RVF400R(NC35)エンジンオーバーホール

トップ日記>RVF400R(NC35)エンジンオーバーホール

これはコンロッド重量バランス測定器の一つです。
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去年も少しだけご紹介した、RVF400R(NC35)のエンジンオーバーホール後の感想をメールで頂きました。
抜粋してご紹介させていただきます。

「…OH後初のpowerチェックをしてきました。 OHから6000km強を走ってしまいましたが、自分としては期待以上の成果でした。

今まで頑張ってやっと55ps弱だったのが、60psを超え60.3ps、トルクも3.1~3.2だったのが3.4へ上昇し、かつ波形の上下動が減り8500rpm以上で安定して3.2~3.4を記録しました。(気温12℃湿度33%気圧1030)
通常powerの出るVFRで66ps、RVFのHRCキットを組んだもので62psほどのようです。面研などやれること全てをやり条件が良いとVFRで69psだそうです。(キャブ径がVFRの方が大きい) …」

乗った体感での走り易さに加え、データ上も大幅な変化が見られたことを報告していただきました。

この作業の写真は昨年末に消失してしまったため、文章のみでご説明します。

●シリンダーヘッド
 ・シート修正
 ・ポート修正(研磨ではなく主にシートリング下の形の修正)
 ・シム調整
●ピストン・リング
 ・重量合せ
 ・バリ取り、アタリ修正
 ・リングエンドギャップ調整
●コンロッド
 ・重量バランス(重心合せ)…個体差が大きいもので2グラムあったため小端部の加工だけでなくピストンピンも加工調整しました。
●クランクシャフト
 ・ジャーナル部のラッピング加工

ミッションをNC30のものにした以外は、STDパーツで組上げました。バランス取りとフリクション低減加工の作業が数字になった例です。

サイトー君、ありがとうございました。

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【日記】今日の作業

トップ日記>SR

エンジン完成。Imgp8943

3月から筑波サーキットデビューのSR改です。このエンジンと車体は他店で作られました。今回、エンジンのオーバーホールを兼ねてバルブ・カム周りの見直しもしました。

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カムスプロケットのノック穴を新規に4個開けてロブセンターを振り分けます。WEBカムですが計測値はデータとは異なりました。今回は、99°-103°で調整しテストします。またバルブスプリングのレートも見直したため
シェイクダウンは慎重にね。。コウタツ君。

Imgp8941ローターは5.5%軽量。


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