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【修理・メンテ】GPZ900R エンジンオーバーホール

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Dpp_2858

GPZ900Rのエンジンオーバーホールです。

外装はお客様自身でかなり手を入れて作り上げています。

来店時の相談内容は、煙を出す原因について。

エンジンを開けるまでに、試乗をしながら状態を確認しキャブ(MJN)の調整をしながら何度かの打ち合わせ後に実施することになりました。

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オイル上がりと判明したのは目視と計測後です。0.1mm以上のクリアランスに広がっていました。

ガイドの状態は触診後もオイル下がりよりも上がりの方が問題と判断し2サイズオーバーの純正ピストンで対処することに決定しました。

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この際、排気量を上げることも検討しましたが、まず基本的な作り込みをしっかりすることをお勧めしバランス合わせとメタル合わせ(クリアランス管理)、フリクション低減の作業を施工することに。スープアップはその後で改めて検討します。

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Dpp_2864メインジャーナル内径計測

Dpp_2866コンロッド内径計測

Dpp_2867メタル厚さ計測

Dpp_2877メタル合わせはマニュアルの色合わせでなく、数字で管理します。

Dpp_2859コンロッド・ピンの焼きつき。両方交換しました。

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Dpp_2862あたりが強く良い時期にエンジンを開けました。

Dpp_2868ロッカーアームの当たり面

Dpp_2869ポート形状の修正前

Dpp_2870加工後。シートリング下の形状を整えます。

Dpp_2872シート修正前

Dpp_2871シート修正中

Dpp_2873シート修正後

Dpp_2874エンドギャップ点検

Dpp_2878コンロッドボルト締め付け

Dpp_2879下から覗いたところ。以前、新品ヘッドから水漏れ(ヘッド面のス穴から)が有り、ピストンの裏からクーラントが滴る画はショッキングでした。

新品を含めて、パーツは素材と考えています。点検をしてその機能を考慮し必要な場合は追加工してから組み付けるものもあります。

今回のバランス合わせは、YZF-R6、CB1300の作業と同様です。フルバランス加工をした場合(ニンジャレーサーZ750S)ではバランサーキャンセルが可能です。(Z750Sはバランサーは付いていませんが。。)

次回は。YZF-R6(筑波コースレコード2010年/全日本ST600) GSX1300・隼(2000年型、10万キロ) SRX250(T.T.MOTO もて耐レーサー)のエンジン分解作業を御紹介させていただきます。


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